自費出版を思いた立った男の話

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口伝という自身の出来事を語り継ぐ文化を幼い時から理解していたのでしょう。社会人となりしばらくして印刷会社を創業しました。そのころ、各種の仕事でお世話になっていた社長さんから、「自費出版では食っていくことは難しい。まだ誰一人として成功した人はいないだろうからやめたほうが良い」と言われたのにもかかわらず、助言を無視して船出をしたのでした。当然、そのお世話になっていた社長の言う通りに、10年弱にわたって親会社から仕事をもらい創業し続ける日々。他方で、ごく僅かな量の自費出版の仕事の下請けも継続していました。

その頃は、自費出版の印刷や編集の仕事などほんの数える位しかありませんでした。

彼の最初の仕事には大変なトラブルが有りました。依頼主に納本してから五か所に誤字が見つかりました。数千冊だったでしょうか。数千冊かける5箇所ですから修正すべき箇所は1万箇所をかぞえます。それにすべての本の誤字の上に正しい字が印刷されたシールを手作業で貼り付ける必要があるのです。その労力と無駄遣いの時間と経費と、そしてなにより印刷所としての信用を大きく損なうような出来事となってしまいした。

彼はこのような失敗を二度と繰り返さない為に、様々な検討を行った末に独自のノウハウを構築しました。それが校正本の開発であったとされています。そのかいあって「自費出版の著者は文章書きのプロでも、校正のプ口ではない。しかし校正であればウチに安心して任せてください」とまで言えるような会社にいようと思ったといいます。

さて、彼が引退するまでの経営を振り返ってみると、好余曲折の連続でした。創業数年目して当時の社屋が自身で全壊。さらに、経理の横領事件にあい会社が倒産寸前にまで追いやられてしまいます。そのせいで社員の生活がおびやかされる事態になってしまいます。その時の彼の思いは筆舌に尽し難いものがあったでしょう。しかしそれにもめげずに経営の勉強に打ち込んだのでした。

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